レジトラ・アドバイザー 畠山秀彦さん(通称・イエロー)が、オーストラリアのタウンズビルで開催されたマルチスポーツ世界選手権のロングディスタンス・トライアスロンに出場されました。その様子をレポートします!
世界選手権に出場するには
2024ワールドトライアスロン世界エイジグループ・マルチスポーツ選手権は、2024/8/15(木)-8/25(日)
オーストラリア・タウンズヒルで開催されました。
ロングディスタンストライアスロン選手権の出場資格は以下の通り。
日本国籍を有する 2024 年都道府県競技団体、学連登録(JTU 登録)で次のエントリー基準を満たした選手
*エイジグループ部門には日本在住 3 年以上の外国籍選手は、自国 NF の許可により日本代表としてエントリー可能(詳細はワールドトライアスロン基準)
*18 歳以上(2024/12/31 現在)
エントリー基準と優先順位は以下のとおりです。
(1)2022・2023JTU エイジグループ・ナショナルチャンピオンシップシリーズ(ロングディスタンス)対象大会各年代1位(男女)の選手
*有効大会:2022 年 5 月~2023 年 9 月 24 日までに開催された NCS(LD)対象大会
(2)2022・2023JTU エイジグループ・ナショナルチャンピオンシップシリーズ(ロングディスタンス)ポイントランキング(9 月 24 日現在)各年代 1〜10 位(男女)の選手
(3)2022・2023 国内外のロングディスタンス大会の完走実績がある選手
(4)加盟団体推薦
僕は(2)の「ポイントランキング各年代 1〜10 位(男女)の選手」です
ポイントランキングについては、JTUホームページのメニュー「Rankings(ランキング)」をご覧ください。
海外での大会参加には不安がある方も、公式ツアーがあるので安心です。
日本人スタッフやガイド、メカニックが同行したり、国内線では積み込みきれないかもしれないバイクを陸路(バス)で運ぶなど、トライアスロン大会出場に合わせたサービスが提供されていました。
初めての飛行機移動で、バイクの運び方など分からないことが多かったので助かりました!
タウンズビルは空港から歓迎ムード
公式ツアーの日本代表選手団が、ケアンズ空港から陸路タウンズビル入りしたの8月23日(金)。1週間前から関連大会やイベントが開かれているタウンズビルの空港も歓迎ムードでいっぱいで、選手を迎えるゲートがつくられていました。
会場にも、マルチスポーツを象徴するデコレーション。
コースなどを紹介する立て看板があちこちに立てられていました。
大会前日はバイク預託とミーティング
日本代表選手団の滞在先のホテルの1階エレベーター前にはホワイトボードがおかれ、毎日の連絡事項などが書かれています。
このほか連絡LINEもあり、海外の大会参加でも、どうしていいか分からないで困るはないですね。
大会前日はバイク預託とチームミーティングが行われました。
会場はリゾート感たっぷりのThe Strand Beach。
トランジションのあるJezzine Barracksの木陰でミーティングが行われました。
ちんまりと集まりマイクなしでも皆真面目に話を聞く日本選手団の向こうには、拡声器で話しているのに後ろの方はどこかにいったりしているアメリカ選手団(笑)。こんなところにも各国のお国柄が現れます。
ミーティング後は、早めに夕食をとるなど、それぞれのペースで過ごしました。
ホテルでは、上田藍選手とエレベーター前でばったりなんてことも。
イメージよりもずっと小柄な方で、どこからあのパワーが……と驚き!
トップ選手とご一緒できるのも貴重な経験ですね。
夜明けとともにスイムスタート!
一夜明けたタウンズビルの町。前日の夜も道路には大会の気配がみられませんでしたが、未明には町にバイクコースの準備が。
海には前日からブイがセットされ、ビーチは慌ただしい雰囲気です。
ボランティアスタッフのみなさんもすでにスタンバイ。
Tシャツのデザインがとてもかわいらしく、スナップをとらせていただきました。
さて、今回のスイム会場となるビーチには、特にロープなども張られず、応援する人もすぐそばまでいくことができました。
お国柄なのか、歌を歌う人や合わせて踊る人など、ゆるゆるとした雰囲気です。
そんななか、試泳とウェイブごとの整列を経て、いよいよ海に進みます。※フローティングスタート
ヤツはこのとき、相当ビビッてますよ(笑)
そうは見えぬ余裕のポーズ! いってらっしゃいませ~!
そして7時からエイジのスイムが始まりました!
スイムは3キロ(2周)です。畠山さんは苦手のスイムということで、同エイジ28人中28位からバイクへ!
畠山さんご自身のスイムレポートはこちら
タウンズビルを満喫できるバイクコース
スイムの後は400mほど先のトランジションに向かいます。
お次は、バイク114キロの始まりです!
今回のコースは以下のとおり。
画像 https://townsville.triathlon.org/events/long-distance-triathlon/#
タウンズビルの海岸線から街中まで満喫できるコースを3周します。
バイク終了し再度トランジションへ。
冬にも関わらず気温は高く、選手の皆さんのウエアは乾いた汗であちこち白くなっていました。
バイクはエイジ12位、順位は18位まで追い上げました!
畠山さんご自身のバイクレポートはこちら
海岸線とメイン会場を走るランコース
続いてランは30キロ。変則的に3周します。
ランは海岸線の日陰のないコースが多く、選手のみなさん、すごく暑そう。
それでも沿道で応援する人は多く、選手の方も笑顔で答えてくれました!
地元の方から、日本語の応援もありましたよ!
そしてフィニッシュへ!
ランはエイジ順位10位。総合タイム07:05:59で16位まで追い上げられました!
畠山さんご自身のランレポートはこちら
力を出し切った後は、笑顔で記念撮影!
フィニッシュのあとは恒例のフィニッシャータオルと完走メダルで記念撮影!
世界デビュー&無事完走、おめでとうございます!
レースを振り返っていかがでしたか。
コース、運営、雰囲気と素晴らしい大会です。
今回もランで足がつって大幅にタイムロスしてしまいました。
練習不足もあるかと思いますが、補給も含めて改善したいと思います。
今後も進化が楽しみですね!
長い1日、お疲れ様でした!
大会の結果はこちら
ダイエットからはじめ、震災をへて、世界へ
40歳を機に、100キロ近くあった体重をなんとかしたいと、ダイエットのために走り始めたのがトライアスロンを始めるきっかけだったという畠山さん。
最初は2キロのジョギングでへとへとになったとか。それからコツコツ練習を続けて8年。
世界選手権出場が決まってから、今年1月の能登半島地震で被災されました。
その後は自宅の被災対応などで休日の練習時間確保がままならない中、今回の世界デビューを果たされました。
トライアスロンは中年以降に始める方も多い生涯スポーツです。
仕事や家事・育児、震災、病気やケガなど、いろんな人生の出来事と並行して、できる範囲でと続けている方々がたくさんいます。
あなたももし、運動習慣を毎日に取り入れることやトライアスロンに興味があるなら、ウォーキングやジョギングからなど無理のない範囲ではじめてみることをオススメします!